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熟年結婚の思わぬ落とし穴 〜後々モメないための対策

働くお母さまの為の離婚相談

高齢化社会の進展で、平均寿命が伸びていることもあり、熟年結婚を選択される方が以前よりも増えています。

 

孤独な老後を余儀なくされる人も多い中、老後の不安や寂しさを解消するためにも、熟年結婚というのは1つの選択肢でしょう。

 

しかし、熟年結婚には、若い人の結婚にはない思わぬ落とし穴がありますので、注意が必要です。

<目次>

1.熟年結婚が増える背景とメリット

2.熟年離婚の思わぬ落とし穴

3.熟年結婚で後々モメないための対策

 

 

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1.熟年結婚が増える背景とメリット

「熟年離婚」という言葉は、今やかなり知られるようになってきましたが、「熟年結婚」という言葉はまだそれほどメジャーではないかも知れません。

 

しかし、最近では、50台〜70台くらいの年齢で結婚を選択する、いわゆる「熟年結婚」が増えていて、私の所にも、熟年結婚のご相談に来られる方がおられます。

 

その背景には、高齢化社会の進展で、平均寿命が伸びていることが影響していると思います。

 

また、かつてに比べて離婚が増えており、配偶者と離婚ないし死別した方が、老後の孤独や不安を解消するために、熟年結婚を選択されるケースが増えているようです。

 

「孤独死」という言葉が象徴しているように、現代では高齢の単身世帯が多く、いわゆる孤独な老後を余儀なくされている方が少なくありません。

 

熟年結婚で新たにパートナーを得ることで、こうした老後の孤独や不安が解消されるというメリットはあると思います。

 

さらに、独身生活よりも、人と一緒に暮らす方が、お互いにより健康にも配慮するようになり、結婚生活がうまく行けば、心身ともに健康でいられるいわゆる健康寿命が伸びる可能性もあるでしょう。

 

また、一般的に、単身世帯よりも複数世帯の方が経済的なコストパフォーマンスも良くなることから、熟年結婚をした方が経済的にも楽になるということもあると思います。

 

2.熟年離婚の思わぬ落とし穴

しかしながら、熟年結婚には、若い人同士の結婚にはない、思わぬ落とし穴が潜んでいます。

 

それは、しがらみの少ない若者同士の結婚とは異なり、熟年結婚の場合には、お互いに(あるいは一方に)子どもや孫がいるケースが少なくなく、そうした家族のしがらみを持った人同士が結婚することに伴う問題点が発生することです。

 

子どもなどの立場からすると、高齢になった親がまったく新しい人と再婚することを必ずしも良く思わない場合が少なくありません。

 

そうすると、「お金目当ての結婚ではないか?」などと勘ぐられることにもなり、結婚自体が双方の家族から祝福されない可能性があるのです。

 

それだけではなく、たとえば、熟年で結婚した配偶者が亡くなった場合、この配偶者の子どもや孫との間で相続争いが起きてしまう可能性もあります。

 

たとえば、熟年で結婚した配偶者に、もともと子どもが2人いたという場合、もし配偶者が遺言書を作成していなかった場合には、ご自身の相続分は2分の1となり、子どもたちの相続分はそれぞれ4分の1ずつになります(民法900条1号)。

 

そうすると、配偶者が亡くなった後に、具体的にどの財産を誰が相続するかという遺産分割協議を、この亡くなった配偶者の子どもたちとの間で行わなければならないことになります。

 

これが中々やっかいで、もしもともとこの配偶者の子どもたちと関係がうまくいっていなかったような場合には、遺産分割の話し合い(協議)がまとまらず、相続争いに発展してしまう可能性もあるのです。

 

3.熟年結婚で後々モメないための対策

こうした、熟年結婚に特有の落とし穴にはまらないための対策が必要となります。

 

まず第一は、熟年で結婚する配偶者の家族(子どもや孫など)とご自身との関係、さらに、ご自身の家族と配偶者との関係など、双方の家族との関係をできるだけ良好にしておくことです。

 

特に、配偶者の子どもたちなどとはできる限りコミュニケーションをとり、ご自身たちの結婚についてきちんと理解してもらう努力が必要であると思います。

 

その上で、ご自身らの財産について、将来、どの財産を誰に相続させるのかをできる限り明確にした内容の遺言書をお互いに作成しておくことをお勧めします。

 

きちんとした遺言書があれば、基本的にはその内容に従って相続の手続きがなされますので、配偶者の死後に、配偶者の子どもたちと面倒な遺産分割協議を行う必要がなくなりますので、それだけ相続争いに発展するリスクが少なくなります。

 

熟年結婚は、高齢化社会において、老後の不安や寂しさを解消するための有効な選択肢であり、今後も広げて行くべきでしょう。

 

しかし、若い人同士の結婚にはない、思わぬ落とし穴や面倒な点があることも事実ですので、そうしたことを頭に入れて、対策をしっかりと講じることが重要だと思います。

 

 

【編集後記】

今日は事務所に出勤せず、久しぶりの在宅ワークです。

 

ですが、午後には世田谷区内にある顧問先に行く用事があります。

 

できれば得意の自転車で行きたいところですが、雨がどうなることやら。。。

 

 

 

 

 

 

  
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