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私が新人弁護士時代に学んだ、有益な情報を引き出す質問力・3つのポイント

働くお母さまの為の離婚相談

情報化社会である現代、他人から有益な情報を入手することも重要なスキルです。

 

有益な情報を引き出すためには、質問の仕方にもコツが必要です。

<目次>

1.新人弁護士時代の私の失敗

2.質問力の3つのポイント

3.まとめ 〜教わり上手になりましょう

 

 

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1.新人弁護士時代の私の失敗

現代は情報化社会ですから、いかに有益な情報を集めるかが重要になります。

 

この点、インターネットなどで、かなり有益な情報が集められるようになりました。

 

ただ、他人の持っている専門知識やノウハウなど、人から得られる有益な情報もかなりあります。

 

他人から、そうした有益な情報を聞き出すためには、聞き方というものをそれなりに工夫する必要があります。

 

この点に関して、私が新人弁護士だった頃、手痛い失敗をしたことがあります。

 

私が新人の頃、金融機関の預貯金の通帳やキャッシュカードを盗まれた人が、口座からお金を引き出されてしまうという預貯金の過誤払い被害事件の被害者側の弁護団に入って活動していたことがあります。

 

そこで、私が当時同じ弁護団に所属していたベテランの弁護士の先生に対して、キャッシュカードの暗証番号システムの文献について教えてほしいとお願いしました。

 

そのとき、私はその先生からこっぴどく叱られました。

 

要するに、そのときの私は、自分が担当している事件の状況から、キャッシュカードの暗証番号システムを研究する必要に迫られ、自分で文献を2〜3当たって見たものの、どれもシステムの話は専門的で難しく、暗証番号システムに素人の人間でも理解できるようなわかりやすく書かれている文献を探していました。

 

しかし、新人だった頃の私は、そうした説明を一切することなく、ただ単に文献を教えて下さいという聞き方をしたので、質問を受けた先生からすると、私が何のためにその文献が必要で、自分でどの程度のものを調べて、具体的にはどのような種類・程度の文献を必要としているのか、そうしたことがわからなかったのです。

 

要するに、質問する際には、抽象的な聞き方をしていては、質問された方も答えに困ってしまうということだったのです。

 

2.質問力の3つのポイント

私は、このときの経験から、他人に質問をする際には、他人からより効果的かつ有益な情報を引き出すために、聞き方にも工夫する必要があることを学びました。

 

(1)まず、なぜそれを聞く必要があるのかを説明する

たとえば、経営コンサルタントの方に質問する際に、前置きの説明もなく単に「売上を上げる方法を教えて下さい」という質問をしたらどうでしょうか?

 

一般的に言えば、売上を上げる方法論などは無数にありますから、質問をされた方は答えに困ってしまいます。

 

それに対して、たとえば、それまでは口コミだけで集客していたイタリア料理店が、最近集客が落ちてきたので、インターネットを使った効果的な集客方法について教えて欲しいと質問した場合はどうでしょうか?

 

このように聞けば、なぜ売上を上げる必要があるのか、そして、どのような集客ツールを使っての売上を上げる方法を教えて欲しいのかといったことが明確になりますので、質問を受けた方はより具体的に回答しやすくなります。

 

こうしたことは、私が弁護士としてクライアントの方からご質問を受ける立場としてもよく理解できます。

 

時として、ご自身のご事情などを一切お話しされず、いきなり一般論のように質問をされる方がいます。

 

たとえば、不貞行為の慰謝料はいくらかなどという質問がその例です。

 

こういう方の場合、答える方としてもご質問の意図や趣旨がわからず、どうしても通り一遍の、一般的形式的な答えしかできなくなってしまいます。

 

よりその方のご事情に即した有益な答えを引き出すためには、やはりご質問の意図や趣旨をきちんと伝える工夫は欠かせないと思います。

 

上記の例で言えば、誰が不貞行為をしたのか、不貞行為の状況や期間、家庭の状況など様々な具体的な状況次第で、慰謝料の具体的な金額も変わってきます。

 

(2)自分がやったことやそれまで調べたことを伝える

それから、質問する際には、その質問する事項について、ご自身がそれまで調べてみたことや、実際に行動してみたことも伝えることが大切です。

 

たとえば、上記の飲食店の例で言えば、インターネットによる集客が必要だと考えて、自社のホームページを立ち上げてみたものの、ページの閲覧数も伸びず、今一つ集客効果も上がらなかったなど、ご自分が実践したことの結果も伝えるようにするということです。

 

そうすれば、質問を受けた方としては、実際にそのホームページを閲覧してその問題点を探ったり、あるいはそもそも現在はホームページよりもポータルサイトの方が集客力があるとか、より突っ込んだ回答が可能になります。

 

(3)質問する事項についての自分なりの一応の考えを述べる

さらにもう1歩進んで、質問する際には、それまでご自身がやったことや調べたことを伝えるだけでなく、それを受けてご自身が今後どうしようと考えているのか、ご自身の一応の考えや方向性まで伝えることが効果的です。

 

たとえば、上記の飲食店の例で言えば、ホームページの他に、ポータルサイトもやりたいと考えていて、食べログに登録しようと考えているが、何か注意点はないかとか、他にも良いポータルサイトはないか、などといった質問の仕方です。

 

ここまで具体的に突っ込んで質問をすれば、質問を受けたコンサルタントとしても、短い時間や労力でその質問者の求めている的確な回答をしやすいので、非常にコストパドーマンスも良くなると思います。

 

3.まとめ 〜教わり上手になりましょう

上記の3つのポイントを実践して、より具体的に突っ込んだ質問をした場合、質問を受けた人はどのような気持ちになるでしょうか?

 

それは、上記の2の(1)の例であげた、単に「売上が上がる方法を教えてほしい」と質問された場合と比較してみるとわかりやすいと思います。

 

上記の3つのポイントを踏まえて質問をしている人は、自分の状況を良く分析して、自分なりに良く考えて行動もしていて、今後の方向性などもしっかりと考えていることが伝わると思います。

 

こういう人に対しては、質問を受けた方もできる限り親身になっていろいろと教えてあげたい、自分の知っている情報や知恵はもれなく教えてあげたいと思うものです。

 

そう、人はきちんと努力している人に対してはリスペクトもしますし、自分も力になってあげたい、応援してあげたいと思うのです。

 

ところが、逆の場合はどうでしょうか?

 

上記の「売上を上げる方法を教えて欲しい」というような質問をされた例の場合、まったくその人の現状や努力の跡がわからず、しっかりと考えている人だということも全然伝わりません。

 

それどころか、自分ではなにも行動も努力もせずに、安易に他人から楽をして情報を引き出そうとしているようにさえ感じてしまいます。

 

そのような人に対して、親身になっていろいろ応援してあげたいと思うでしょうか?

 

おそらく、新人時代にした私の質問の仕方もその類で、質問をした相手の先生に悪印象を与えてしまったのだと思います(もっとも、その先生はとても良い方で、新人の私をかわいそうに思ったのか、説教をした後は丁寧にいろいろな文献を教えて下さいましたが。。。)。

 

質問の仕方の工夫次第で、相手から好感を持たれて応援してもらえるか、逆に印象が悪くなって効果的な情報をもらえないか、差が出てしまいます。

 

新人時代に私が経験した反省から、つくづく教わり上手になることは大切だと思っている次第です。

 

 

【編集後記】

この時期の私の楽しみは、NHKスペシャルなどで、太平洋戦争時のドキュメンタリー番組が放送されることです。

 

昨日は8月3日に放映されたNHKスペシャル 「沖縄“出口なき”戦場 ~最後の1か月で何が」 を録画していたものを見ました。

 

沖縄戦の末期、日本軍がすでに壊滅状態であるにもかかわらず戦闘を継続したために、沖縄戦全体の住民の死者数12万人のうち、4万人が最後の1ヶ月で死亡したとのことです。

 

指導者が適切な時期に適切な決断ができないとき、一般市民が甚大な被害を受けることがあります。

 

何か、今のコロナ禍にも通じるものがあるような気がしてなりません。

 

 

 

 

 

 

 

  
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