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交渉は、諦めない「ねばり力」が重要

働くお母さまの為の離婚相談

弁護士の仕事は、あらゆる場面で「交渉」が必要となります。

 

「交渉」は常に有利に進むとは限りません。

 

実は、「交渉」が不利になったり行き詰まったりしたときにも諦めない「ねばり力」が重要です。

<目次>

1.「交渉」には欠かせない「ねばり力」

2.「ねばり力」実践例

3.「ねばり力」を身につける心得

 

 

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1.「交渉」には欠かせない「ねばり力」

弁護士の仕事はあらゆる場面で「交渉」が必要となります。

 

「裁判」や「調停」も一種の交渉ですし、「裁判」などを介さずに、直接事件の相手方や相手方代理人の弁護士とやりとりをするのも交渉です。

 

時には、依頼者の方と交渉しなければならない場面もありますし、事件を離れても同じ事務所の弁護士同士で経営に関する交渉をすることもあれば、事務局スタッフと交渉することもあります。

 

交渉というと、日本ではなにか対決的なやりとりを想像してしまいますが、必ずしもそのような場面ばかりではなく、何か問題が生じた時に、話し合ってより良い解決を目指していくのも交渉です。

 

交渉には当然技術やノウハウがあって、それらも重要なのですが、私が弁護士を16年やってきて思うのは、交渉で一番大切な要素は、最後まで諦めないでねばる力です(私はそれを「ねばり力」と呼んでいます)。

 

当たり前ですが、交渉はいつも有利に進むわけではありません。

 

様々な事情で、最初からかなり不利な交渉にのぞまなければならない場面も少なくありません。

 

しかし、ちょっとうまく行かないからといって、その交渉を投げ出してしまっては仕事になりませんし、問題はより一層悪くなってしまいます。

 

むしろ、交渉というものは、うまく行かない時、暗礁に乗り上げてしまったような時こそ、その人の実力が出るのです。

 

不利になっても、何かこちらに有利な点はないか? 少しでも逆転できる要素はないか? 負けるにしても上手な負け方ができないか? こうしたことを必死に考えて実践する「ねばり力」がプロの交渉には欠かせないのです。

 

2.「ねばり力」実践例

私が新人弁護士だった頃、先輩弁護士の凄まじい「ねばり力」で事件の解決が大きく好転したことがありました。

 

ある若い方の過労死の事件で、その方の遺族(お父様)が原告となり、会社を相手に損害賠償請求の裁判を起こしたのですが、その事件を、私の事務所の創始者の1人である坂本福子弁護士(故人)と当時新人だった私が担当させていただくことになりました。

 

裁判も終盤になり、裁判官から和解を勧告され、和解交渉が進んでいたときでした。

 

被告側企業から提示された和解の金額は、まだ20代の前途あるお子様を亡くされたご遺族のお父様のお気持ちとして、納得できるものではありませんでした。

 

ただ、それまでの裁判の経過などからすると、判決になってもそれ以上の水準の金額を勝ち取ることは正直難しいと感じる事件でした。

 

その時、坂本先生は裁判官に向かって、いかに会社側の働かせ方に問題があったか、若くて未来のある人が過労死してしまうことがいかに酷いことか、お子様の将来を楽しみにしていたお父様の悲しみの深さ、そういった当事者の「気持ち」の部分を物凄い迫力で説明されました。

 

正直、新人弁護士だった私がそばで聞いていても、坂本先生のお話は、法律的な理屈は何もありません。

 

すべて当事者の「気持ち」の部分です。

 

通常であれば、弁護士が法的な理屈ではなく、気持ちの部分だけを述べて裁判官を説得することは非常に難しいことです。

 

しかし、この時は、当事者の重い気持ちを背負った坂本先生の気迫に裁判官が押され、なんと裁判官が被告側企業を強く説得してくれ、最終的に和解金の金額が大きく跳ね上がりました。

 

私は、本当にびっくりしましたが、法律的に不利であっても、決して最後まで諦めてはいけない、「ねばり力」によって交渉が大きく好転することがあるということを肌で学びました。

 

3.「ねばり力」を身につける心得

よく考えてみると、私もそこそこしつこい性格ですが、周りの弁護士を見ていても、裁判や交渉で成果を出している人には、淡白で諦めの早い人というのはいません。

 

みな結構しつこく「ねばり力」を持っています。

 

「ねばり力」を身につけるためには、不利な状況になっても凹まない(一時的に凹んでも良いですが、すぐに考えを切り替える)、そして最後まで決して諦めない気持ちが重要だと思います。

 

これは、ある意味では精神力とも言えますが、私はこの精神力の強さは、思考の習慣によって鍛えられるのではないかと思います。

司法試験の勉強をしていた頃、当時通っていた予備校の塾長だった伊藤真氏は、受験は「最後まで決して諦めるな」が口癖で、私たち受験生もそのキーワードが頭に刷り込まれていました。

 

そして、今になって思うのは、これはなにも受験勉強だけに役立つ思考ではなく、その後に弁護士になった後にもとても必要な思考なのだとわかります。

 

ビジネスの場面でも、家庭の場面でも、日常の中には大小様々な交渉が必要となる場面はあるものです。

 

そんなときに、うまく行かないとか、もうダメかなと思った時でも諦めず、何か良い方法やアイデアはないか?粘り強く考える習慣をつけることが大切だと思います。

 

そうした常日頃からの思考習慣が、いざという時の「ねばり力」を鍛えるためにも重要なのではないかと思っています。

 

 

【編集後記】

今日は,私が活動しているNPO法人司法過疎サポートネットワークの法律相談会で檜原村に行ってきます。

 

お仲間の税理士さんや司法書士さんと一緒です。

 

レンタカーを借りて車を運転して行ってきます。

 

 

 

 

 

 

  
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