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勇み足に注意~ 勝っているときこそ冷静に

働くお母さまの為の離婚相談

お相撲で、「勇み足」という言葉があります。

 

相手を押し込んでいる力士が勢い余った自分の足が先に土俵から出て負けてしまうことを言います。

 

実は、あらゆる戦いの場面において、この勇み足に注意する必要があります。

<目次>

1.「勇み足」で懲戒処分を受けた弁護士

2.戦いは勝っているときこそ冷静さが必要

3.まとめ ~目的を見失わない戦い方を

 

 

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1.「勇み足」で懲戒処分を受けた弁護士

争い事は嫌なものですが、それでも人生には戦わなければならない場面というものがあります。

 

単なる喧嘩というレベルのものだけではなく、ビジネスにおける交渉も一種の戦いになり得ますし、理不尽なことをされた場合に正当に抗議することも戦いです。

 

しかし、人は「戦う」という場面になると、ついつい感情的になりがちです。

 

気をつけなければならないのは、自分に理がある場合や、戦いが自分に有利に展開している場合に、ついやり過ぎてしまう可能性があることです。

 

ついつい相手を追い込みすぎてしまい、相手から恨みを買ってしまい、違う場面でその相手から思わぬ逆襲を食らうなどという可能性もあります。

 

まさに「勇み足」です。

 

人生において、人と人との関係というものは、どこでどのようにつながっていくかわからないものです。

 

今「戦って」いる相手でも、将来場面が変わって何らかの関係性が生じることもあり得ます。

 

一時的な感情に流されて、ついついやり過ぎて相手から恨みを買ってしまうような戦い方をしていては、人生において思わぬ大損をする可能性があります。

 

ところで、弁護士の懲戒事由で意外と多いのが、裁判所に提出する準備書面において、事件の相手方や相手方代理人弁護士を誹謗中傷する内容を記載してしまったというものがあります。

 

弁護士は職業柄、代理人となって戦わなければならない場面があります。

 

裁判の準備書面などでは、まさに自分の主張の正当性を書くだけではなく、相手方の主張が事実と異なる点を指摘したり、相手の法律的な主張の間違いなどを指摘することがあります。

 

しかし、弁護士が感情的になってしまい、相手方本人や相手方代理人の人格を攻撃したり、誹謗中傷と評価されるような書き方をしてしまうのは完全にルール違反ですし、場合によっては名誉毀損という犯罪にもなり得る行為です。

 

「勇み足」をしてしまうと、思わぬ落とし穴が待っているというわけです。

 

2.戦いは勝っているときこそ冷静さが必要

「勝って兜の緒を締めよ」ということわざがあります。

 

人間というものは、負けているときよりも、勝っているときの方がおごりや油断が生じやすいので、勝っているときこそ気を引き締めなければならないという意味です。

 

戦国時代に戦の天才と言われた武田信玄も、「たとえ戦に十分の勝を得るとも、驕りを生ずれば次には必ず敗るるものなり。すべて戦に限らず世の中のことこの心がけ肝要なり。」と言い、勝ちすぎはおごりの心が生じるので注意すべきだという趣旨のことを言っているようです。

 

思うに、人生においてはときに戦いの場面が避けられないとしても、感情的になってしまうと上手く行きません。

 

戦い上手な人というものは、感情的に戦っているように見えても、どこか必ず冷静さを残しているものです。

 

冷静さを残しているからこそ、勝ち筋の戦いでもおごり高ぶることなく、「勇み足」による失敗も避けることができるのです。

3.まとめ ~目的を見失わない戦い方を

また、感情的になってしまい、そこで戦っている目的を忘れてしまうと、これもまた「勇み足」になってしまう危険があります。

 

私が新人弁護士だった頃、先輩弁護士と同じ事件を一緒に担当し、裁判のための準備書面を作成していたときのことです。

 

その事件はこちらに有利に展開していて、いわゆる勝ち筋の事件だったのですが、私はつい調子に乗ってかなり強い調子で力を入れて自分の主張を展開する書面を作成していました(もちろん、人格攻撃や誹謗中傷はしていませんが)。

 

その書面をチェックしてくれた先輩から、「この事件は行く行くは和解で終わらせるべき事件だ。戦っている最中は良いが、将来和解交渉になったときに、あまりきつい準備書面を出していると相手が感情的になってしまい、和解協議がうまく行かなくなる可能性がある。」と指摘され、書面を直されたことがありました。

 

そのとき、私は、そうか、先輩は今の戦いだけではなく、将来和解協議に入ったときのことも見据えながら戦っているのかと感心したことがありました。

 

単に私が若くて経験不足だったのですが、弁護士は当然に事件の最終的な解決というものを見据えながら仕事をする必要があります。

 

個々の戦いに勝つことばかりを考えて視野の狭い行動をしてしまうと、将来の仕事で失敗する可能性が出てきてしまうのです。

 

このように、戦う場面でも、それが正当な戦いであればあるほど、戦う目的というものが必ずあるはずです。

 

単に戦いに勝つということだけを考えるのではなく、最終的にこの戦いの目的は何なのか、今の戦い方がその目的に沿った行動になっているのかどうか、冷静に考えながら戦うことが求められるのだと思います。

 

 

 

 

【編集後記】

昨日は,4歳の息子と一緒に,ドラえもんの公開映画「のび太の新恐竜」を観てきました。

 

ドラえもんの映画を映画館で観るのは,子ども時代以来ですので,約40数年ぶりになります。

 

息子にとっては初めての映画館。

 

そういえば,私も初めて映画館で観た映画がドラえもんの「のび太の恐竜」(1980年公開)でした。

 

私も父親に連れられて観に行ったことを覚えています(私は当時6歳でしたが)。

 

私と息子の初映画が同じドラえもん,私が「のび太の恐竜」,息子が「のび太の新恐竜」というのは,なんだか不思議な感じがします。

 

 

 

 

 

 

 

 

  
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