自分の業界以外の人と付き合ってみると、仕事や人生の幅が広がります。
私の経験から、自分の業界以外の人と付き合うメリットをまとめてみました。
<目次>
1.自分の業界の殻にこもっていては損!?
2.自分の業界以外の人と付き合う5つのメリット
3.まとめ ~自分以外の業種の人に興味を持つ
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1.自分の業界の殻にこもっていては損!?
自分の仕事の世界、いわゆる業界内の人間関係というものは、それなりにその中でうまくやっていればまあ心地よいものです。
特に、弁護士や税理士など、士業といわれる業界はその傾向が顕著です。
なんと言いますか、同じ業界内の仲間意識が強いですし、専門家ですので、その業界にしか通じない専門用語も使い放題です。
また、同じ業界の仲間から仕事の仕方や考え方を学ぶことができるメリットも小さくありません。
ですから、自分の業界の中での人間関係はそれなりに大事だと言えるでしょう。
しかし、自分の業界の中だけに閉じこもっていては、仕事も人生の幅もあまり広がりません。
異業種の人と付き合ってみると、それまでの自分の常識というものがいかに小さなものだったかを思い知らされます。
また、同業者とだけ付き合っていたのでは絶対に得られなかったような情報や世界を手に入れることもできます。
確かに、同業者仲間での付き合いと比較して、異業種の人たちと付き合うにはそれなりに気遣いも必要になりますが、メリットは非常に大きいと感じています。
私自身、そのような考えのもとに、同業者である弁護士仲間だけではなく、税理士や司法書士といったいわゆる他士業の方々や、各種の経営コンサルタントや不動産業などの方々とも仲良くしています。
また、時には異業種交流会のようなものにも出席したり、息子の保育園のパパ友、ママ友とも仲良くするようにしています。
2.自分の業界以外の人と付き合う5つのメリット
このようにして、私が自分の業界以外の人と積極的に付き合うようにしていることのメリットとして、少なくとも以下の5つが考えられます。
(1)視野が広がる
異業種の人と付き合うようになると、自分の業界内での常識というものが当たり前ではないと気付くことがあります。
その業界では当たり前だと思っていることでも、外に出てみると違うということはいくらでもあります。
こうしたことは、異業種の人と付き合ってみないとなかなかわかりにくい場合があります。
弁護士業界もここ数年で経営環境が厳しくなり、「営業」とか「集客」といったことが意識されるようになってきています。
しかし、一歩業界の外に出てみると、どの業界も今の時代は経営環境が厳しく、「営業」や「集客」に関しては、かなり先を行っています。
むしろ、こうした異業種の方々と話していると、弁護士業界などはまだ恵まれている部分もたくさんあると感じることがあります。
このように、異業種の人と付き合うことによって、自分の視野が広がるというメリットがあります。
(2)それまで知らなかった分野や情報に興味がわく
たとえば私の場合、コンサル業界の人と付き合うようになり、彼らが当たり前に知っているマーケティングなどの世界を教えてもらいました。
そこから、神田昌典さんや中司祉岐さん、和仁達也さんなどの有名なコンサルタントの方々の著作にも出会うことができました。
これらの著作を読むことによって、私も遅まきながらマーケティングやセルフブランディングの世界に興味がわき、仕事や人生の幅が広がったと感じています。
弁護士業界の中だけで付き合っていたら、こうした世界にはなかなか出会えていなかったと思います。
(3)利害関係のない切磋琢磨できる仲間が見つかる
同じ業界内の仲間というものは、どうしても利害関係が絡む場合が多いです。
しかし、異業種の方とのお付き合いであれば、利害関係のない親しい仲間となる可能性があります。
たとえば、私の場合、今通っているキャッシュフローコーチ養成塾(上記の和仁達也さんの主催する塾)で一緒に学んでいる仲間などは、お互いになんの利害関係もない上、いわば同じようにお互いの成長のために切磋琢磨する仲間であり、とても良い関係となっています。
また、息子の保育園で同じクラスのパパ友やママ友などとも親しくなり、コロナになる前はよく飲み会をやったり、一緒にピクニックに行ったりして家族単位でお付き合いをしていました。
こうした仕事とは関係のない、純粋なプライベートの領域で親しい人間関係ができるというのも大変貴重であり、自分の人生の幅を広げてくれるものです。
(4)自分の業界を客観的に見ることができる
上記の(1)と重なりますが、異業種の人と付き合って視野が広がると、それまでの自分の業界内での常識が当たり前ではないと気付くことがあります。
異業種の方々を見て、その良いところを見習うと、自分の業界に対して批判的な目を持つことができますし、それは結局自分自身の反省点にもつながります。
逆に、異業種と比べて、自分の業界の良いところも見えてきます。
ですから、自分の業界を客観的に見ることにより、良い面は伸ばし、悪い面は改めるきっかけとなり、自分自身や業界全体が成長する機会にもなり得ると思います。
(5)仕事につながることもある
そして、これはあくまで副次的な効果と言うべきものですが、異業種の人と仲良くなると、そこからお仕事の紹介をいただけることもあります。
ただ、私の場合、これはあくまでも副次的な効果であって、最初から仕事を1番の目的にして人と付き合うべきではないと考えています。
仕事目的で人に近づくと、どうしてもそうした下心は見破られますし、そうなると本当の意味で親しくはなりにくいからです。
上記で見たように、異業種の人と付き合うメリットはたくさんあり、仕事の紹介をいただけるのはその延長線上のおまけくらいの気持ちでいます。
3.まとめ ~自分以外の業種の人に興味を持つ
異業種の人と付き合う1つのコツとしては、自分を売り込むよりも、相手の業種に興味を持って話を聞く姿勢が重要だと考えています。
誰でも、自分の話を聞いて欲しいのは同じです。
自分ばかりを売り込もうとしても、人と親しくなることはできません。
やはり、せっかく異業種の人と交流するのですから、その人の業界や仕事のことに興味を持って積極的に話を聞いてみるべきだと思います。
異業種交流会などに出てみると、世の中にはこのような仕事があるのかと驚かされることもあります。
聞く姿勢を持つことが異業種の人と親しくなるためには必要ですし、そのことが結果的には自分の幅を広げることにもつながるのです。