仕事でも勉強でも運動でも,調子が悪いとかやる気の出ないときはあるものです。
実は,やる気が出ないときこそ,小さな行動を起こすことが重要です。
<目次>
1.不調の波は必ずやってくる
2.小さな着手こそやる気を取り戻す突破口
3.まとめ 〜落ちている時こそ行動を
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1.不調の波は必ずやってくる
長い人生,調子の良いときばかりではありません。
仕事でも勉強でも運動でも,調子の悪いときややる気の出ないときというのは必ずあります。
私が好調不調の波にもっとも悩まされていたのは,司法試験の受験時代でした。
もともとムラのある性格でしたが,調子の良いときは1日10時間以上勉強を続けても平気でした。
ところが,不調の波が来ると極端に調子が悪くなるときがありました。
ひどいときは何日も勉強に手がつかず,そうすると余計に精神的に焦ってますます手がつかなくなる,そんな悪循環に陥っていました。
今でも,仕事でやる気が出なくなる時期というのは必ずあります。
大切なことは,やる気が出ない不調なときは必ず来るのですが,できるだけ早くそこから立ち直ることだと思います。
回復が早ければいろいろな点でダメージが少なくてすむからです。
2.小さな着手こそやる気を取り戻す突破口
ところで,今も調子の悪いときはありますが,今は受験時代のように何日も仕事が手につかなくなるなどということはありません。
それはなぜかと言えば,逆説的かもしれませんが,受験時代と違って忙しいからです。
受験時代は,確かに勉強は大変でしたが,誰かに監視されているわけでもなく,勉強をサボってもお客様や上司に怒られることはありません。
しかし,当然ですが,社会人である今は違います。
何日も何もしないでいたら,仕事がたまって身動きが取れなくなりますし,家に帰れば家事や育児もしなければなりません。
そうすると,多少調子が悪くても,とにかく目の前のタスクに手をつけているうちに,自然に調子が復活してしまいます。
このことから,やる気が出ないからといって,何もしないで悩んでいるよりは,目の前のタスクをこなすなど,何らかの行動をしていった方が回復が早いということがわかります。
マラソンでも,フルマラソンを走った翌日などは,体が痛くて辛い状態ですが,何もしないよりはほんの短距離を軽く走るとか,多少体を動かす方が回復が早いようです。
話は少しそれましたが,やる気が出ないときに小さな行動をしてやる気を回復させるという手法は,専門的には行動療法といって根拠があるようです。
ただ,やる気がないときは,頭やエネルギーを使うヘビーな仕事は避けた方がよいでしょう。
そうした仕事に取り組む気力が出ないから悩んでいるのです。
そうではなくて,私の経験では,そういうやる気が出ないときは,軽めの仕事,たとえばあまり頭を使わない雑用系の仕事に着手してみるのが良いと思います。
そして,そういう小さなタスクに取り組んでいるうちに,またやる気が復活することが多いです。
3.まとめ 〜落ちている時こそ行動を
要するに,人間というものは,やる気が出たから行動を起こすのではなく,逆に,行動するから次第にやる気が出てくるのだと思います。
ですから,やる気が出ないときに,いくら悩んでもやる気は復活しないものです。
やる気がでないときは,頭を使って悩むのではなく,逆に何でも良いのでとにかく体を動かす,手を動かす,小さな行動をした方が回復が早いと思います。
たまった雑用を処理するもよし,机の掃除をするもよし,可能なら外に散歩に出てみても良いかも知れません。
落ちている時こそ,実は小さな行動を起こすことが突破口になるのではないかと思います。