コロナ禍になってから、お客様との打ち合わせのオンライン(zoom)で行うことが多くなっています。
基本的にオンラインでの打ち合わせは便利ですが、すべてオンラインでできるかというと、そうでもない部分もあります。
オンラインの打ち合わせにもメリットとデメリットがあります。
<目次>
1.オンライン打ち合わせのメリット
2.オンライン打ち合わせのデメリット
3.オンラインに向いている打ち合わせは?
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1.オンライン打ち合わせのメリット
(1)移動時間が短縮できる
オンラインでの打ち合わせの最大のメリットはこれだと思います。
オンラインでの打ち合わせが導入される前は、お客様に事務所まで来て頂くか、こちらからお客様のところへ行くか、いずれにしても移動時間がかかります。
この移動時間を短縮できるというのが最大のメリットだと思います。
(2)コロナのリスクを避けられる
さらに、今の時期は、移動することによってコロナに感染するリスクを避けられるというメリットがあります。
オンラインであれば、お客様は自宅か職場で対応可能ですし、私も自宅か事務所で対応可能です。
余計な移動に伴う感染リスクを避けることができるのも、大きなメリットだと思います。
(3)気軽に短時間、がやりやすい
弁護士の仕事をしていると、それほど長くなくても、短時間だけちょっと打ち合わせができたら良いのにと思うことがあります。
しかし、リアルの打ち合わせでは、わざわざ移動時間をかけることになりますので、このような短時間での打ち合わせは躊躇しがちになります。
この点、オンラインであれば、気軽に短時間だけ打ち合わせをしましょうという提案をしやすくなります。
(4)顔が見えるので、電話やメールよりもコミュニケーションしやすい
オンラインとはいえ、一応お互いに顔が見える形で話をしますので、顔が見えない電話やメールよりはコミュニケーションをはかりやすくなります。
電話やメールでは、お互いの顔が見えないことから伝わりにくいことがあります。
こうしたことでも、オンラインであれば伝わりやすくなることがあります。
(5)打ち合わせが効率的にできる
何となく、オンラインでの打ち合わせの方が、効率的で時間も短縮できるように思います。
リアルの打ち合わせであれば、せっかく直接会っているのですから、あまり効率的にというわけにはいきません。
雑談も必要となるでしょう。
しかし、オンラインであれば、お互い気軽にできるだけあって、用事が終われば比較的早めに終わりやすいように思います。
2.オンライン打ち合わせのデメリット
(1)資料が多い打ち合わせは難しい
私の仕事柄、調停や裁判の準備のための打ち合わせをする場合、証拠資料を打ち合わせの場で広げて1つ1つ検討する必要がある場合があります。
もちろん、オンライン(zoom)では、画面共有という機能を使うことが可能ですが、こうした証拠資料の1つ1つについて、お客様にスキャンして画面に共有していただくことを求めることは現実的ではありません。
このような打ち合わせは、オンラインでは難しいことが多く、やはりリアルで多くの資料をお客様と一緒に見ながら検討するという作業が欠かせなくなります。
(2)深刻な話はやりにくい
弁護士として事件を受任していると、やはりその依頼者にとって良い結果となるケースだけではなく、事件の性質や様々な事情によって厳しい局面になることもあります。
そうした場合の打ち合わせは、どうしても深刻になりがちですし、そのような打ち合わせはオンラインでは難しいように感じます。
そうした厳しい局面での打ち合わせというものは、やはり信頼関係が重要ですので、できれば直接お目にかかってお話するというプロセスが必要であると思います。
というのは、同じく顔が見えて話ができると言っても、オンラインとリアルでは、やはりオンラインで得られる情報の方が少なくなります。
リアルでお目にかかれば、お互いに五感を使って、同じ場の空気感の中で話をすることができますので、やはり信頼関係を作りやすくなるという効果があると思います。
(3)意外と疲れる
オンラインでの打ち合わせや会議というものは、便利な反面、やっていると結構疲れます。
お互いに画面上とはいえずっと顔を見ながら話をするわけですから、ずっと視線を合わせていますし、何か気が抜けないような独特の緊張感があります。
ですから、あまり長時間に及ぶような打ち合わせにはオンラインは向いていないと思います。
私自身も、オンラインによる会議や打ち合わせが続いた日は、終わるとなぜかガクッと疲れるということが少なくありません。
3.オンラインに向いている打ち合わせは?
というわけで、オンラインに向いている打ち合わせというのは、あまり深刻な方向に行かない、むしろポジティブな内容の打ち合わせが良いと思います。
そして、あまり長時間かからないようなもので、しかも大量の資料を広げたりする必要のないものが良いでしょう。
意見が対立している問題や、議論が必要な打ち合わせではなく、基本的な方向性が一致していて、細部を詰めたり確認したりする打ち合わせなどが向いていると思います。
【編集後記】
今日はまた仕事で秋川の方まで行ってきました。
疲れていたのか、帰りの中央線の中で爆睡してしまいました。