人から教えられること,助けられること,刺激を受けることなど,人付き合いは自分の成長に必要だと思います。
人付き合いで自分が成長するための秘訣を考えたいと思います。
<目次>
1.人付き合いは成長の源泉
2.人付き合いで成長する5つの秘訣
3.人付き合いは量稽古が必要
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1.人付き合いは成長の源泉
人間というものは,一人で生きていけるものではなく,人の助けを借りたり,人から刺激や影響を受けながら生きているものです。
私の人生を振り返ってみても,人から助けられたことや教えられたこと,良い刺激や影響を受けたことは数多くあり,それが自分の人生にも大きく影響しています。
もちろん,自分一人でコツコツ勉強したり,仕事の技量を上げる努力をすることは大切です。
しかし,自分一人だけでの学びというものはどうしても限界があります。
自分が考えつかなかった視点を与えてくれたり,新しい価値観を教えられたり,自分のモチベーションにつながるような良い刺激を与えてくれたり,これらは他人との人付き合いの中から生まれることがほとんどです。
ただし,同じく人付き合いをするにしても,成長につながるような人付き合いをするにはコツがいります。
2.人付き合いで成長する5つの秘訣
(1)他人に関心を持つ
まず,人付き合いは他人に関心を持つところから始まります。
人間は皆,自分のことを他人に理解して欲しいと思いますし,自分の話を人に聞いてもらいたいと思うものです。
しかし,自分のことばかりを話すという姿勢では,人付き合いはうまく行きません。
まず,人に関心を持ち,人の話をしっかり聞くという姿勢が重要です。
こちらに聞く姿勢ができていれば,相手は喜んでいろいろと話してくれますし,そうした他人の話から得られる学びや気づきがあるものです。
また,しっかりと相手の話を聞いてあげれば,相手からも大きな好感を持たれます。
(2)似たもの同士でばかりつるまない
人付き合いといえば,いつも昔の仲間や今の職場の仲の良い人とばかりつるんでいる,そんなことはないでしょうか?
すでにある人間関係を大切にすることはとても重要です。
しかし,すでに仲の良い仲間というのは,自分と価値観や好み,経済的環境や仕事などが似通っていることが多いものです。
こうしたいわゆる似たもの同士での交流は非常に心地よいものですが,反面,似たもの同士でばかりつるんでいては,成長につながりません。
成長というのは,ある意味では変化を伴うものです。
ですから,新しい視点を得たり,新しい学びや刺激を受けて自分が成長=変化するためには,似たもの同士での交流ばかりではなく,交流関係を広げていく努力が欠かせないと思います。
(3)新しい出会いを積極的に作る
自分にとって成長につながるような,新たな人間関係というものは,何もしなければ生まれません。
学生であれば,進級や進学,クラス替えなどで,自動的に新しい人間関係に出会える仕組みがあります。
しかし,大人になるとそのような仕組みはありません。
大企業や役所になれば,人事異動というものが定期的にありますが,やはりそうした職場の域を超えた人間関係は自然にできるものではないでしょう。
そこで,意識して積極的に新しい人間関係を作ろうとする努力が欠かせません。
異業種交流会や各種勉強会に参加してみるとか,オフ会などで新しいコミュニティーに参加してみるとか,自分の知らない人がたくさんいるコミュニティーに参加してみることをお勧めします。
(4)年下の人と付き合う
気付いたら,人付き合いは自分と同年代か,先輩世代とばかりということも珍しくありません。
しかし,先輩世代も同年代世代も,徐々に歳をとっていきますし,必ず力は衰えていきます。
その点,若い人の力は偉大です。
新しいことをとにかくよく知っていますし,フットワークも軽く,多くのものをすぐに吸収します。
ですから,若い人と付き合うと,とても大きな刺激になります。
ぜひ若い人との交流を積極的にしたいところです。
若い人と付き合う上で気をつけるべきことは,偉ぶらないことです。
こちらが尊大な態度では,若い人と仲良くなることはできません。
むしろ,若い人から学びたいという謙虚で相手を尊敬する態度を忘れてはならないと思います。
(5)嫌な人に会っても勉強だと割り切る
世の中にはいろいろな人がいますし,積極的な出会いを求めて行動していれば,中には嫌な人,自分とは合わない人と出会うこともあるでしょう。
しかし,それも考えようによっては,自分が成長する1つのチャンスになります。
嫌な人とも上手に距離感をとって付き合うというのも,人間関係のテクニックを上げる勉強になるものです。
それに,嫌な人だと思っても,よく付き合ってみると意外に良い人だったり,自分と合う部分があったなどということもあるかも知れません。
嫌な人に会っても,めげずに交友関係を広げていく努力は大切だと思います。
3.人付き合いは量稽古が必要
とはいえ,人付き合いは気遣いも必要ですし,結構疲れるものです。
私自身も,こんな偉そうなことを書いていますが,実はそれほど人付き合いが得意というわけでもありません。
時には疲れてしまって,一人で飲んでいた方が気楽だなと思ってしまうこともあります。
しかし,反面,大きな喜びや学び,気づきを得るのも,やはり人間関係からだということも知っています。
ですから,なるべく億劫がらずに人付き合いをするように心がけています。
そして,人付き合いは慣れの側面も大きいと思います。
日頃から人付き合いを積極的にしていれば,新しい人との交流もそれほど苦にはならなくなるものです。
苦手だった人付き合いも,量稽古によって,得意とまでは行かなくても,苦手意識を相当程度払拭することは可能だと思います。