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年末は,紛争解決のタイミング 〜和解するなら年末をねらえ!

働くお母さまの為の離婚相談

今年もあと1ヶ月あまりとなりました。

 

年末は弁護士や裁判官の仕事がにわかに忙しくなります。

 

年末は「和解」のラッシュになるからです。

<目次>

1.年末は裁判官が一番がんばる季節

2.争いごとは年内に解決したい⁉︎

3.和解するなら年末がオススメ

 

 

 

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1.年末は裁判官が一番がんばる季節

年末が近づくと,裁判官がはりきり始めます。

 

年末は和解が成立しやすく,事件が解決しやすいからです。

 

裁判官というのは,だいたい東京では1人で常時100件くらいの事件を抱えていると言われています。

 

多くの役所のシステムがそうであるように,裁判官も,この抱えているたくさんの事件を,いかに早くミスなく処理していくかということが,将来の出世に影響します。

 

そして,民事裁判というものは,判決の言い渡しまで行く事件よりも,途中で当事者双方が納得すれば和解が成立し,そこで訴訟は終了となります。

 

実は,裁判官にとっては,判決を書くという作業はかなり大変です。

 

時間もかかりますし,当然ミスがあってはいけませんし,もし当事者から不服申し立て(控訴)をされれば,上級の裁判所(たとえば,地方裁判所に対して高等裁判所)の裁判官からも自分の書いた判決の内容をチェックされることになります。

 

それに対して,訴訟の途中で和解が成立すれば,そこで訴訟は終了しますので,裁判官にとっては判決を書かなくてすみますし,事件が早く処理できるので好都合なのです。

 

そして,年末である12月はこの和解が成立しやすい季節であるため,この時期になると裁判官はがぜん気合いが入るというわけです。

 

2.争いごとは年内に解決したい⁉︎

それでは,なぜ年末は和解が成立しやすいのでしょうか?

 

それは,やはり日本人の多くは,争いごとを抱えたまま年を越したくない,すっきりした気持ちで新年を迎えたいという根強い心理があるからです。

 

普段は絶対に和解しない,徹底的に争ってやると息を巻いていた紛争当事者も,年末が近づいてくると少し様子が変わってきます。

 

裁判官も私たち弁護士も,できるだけ早く事件を解決したいと思っているのが本音ですので,こうした当事者の微妙な変化を見逃しません。

 

争っている当事者どうしがこのような雰囲気になってくると,面白いもので,裁判官も,原告側の弁護士も被告側の弁護士も,お互いに立場が違うので言葉こそ交わしませんが,なんとかこの事件を今のタイミングで解決してしまおうという暗黙の了解というか,阿吽の呼吸のような空気が流れます。

 

そして,多少無理をしてでも裁判官は裁判期日を年内に押し込んで入れようとしますし,当事者の代理人である弁護士は,なんとかこの機会に和解を成立させるべく,当事者を和解に向けて説得しようと試みます。

 

そして,年内ギリギリに裁判所で正式な和解が成立すると,なんというか,その部屋にいる全員が,「お疲れ様でした」というホッとした気分になります。

 

このように,争いごとは年内にカタをつけたいという日本人の心理(日本人だけではないかも知れませんが)を大いに活用し,弁護士も裁判官も和解に向けてフル回転していきます。

 

3.和解するなら年末がオススメ

もちろん,世の中の紛争ごとには,徹底的に最後まで戦った方がよい場合もありますので,必ずしもすべての紛争を早く解決すべきであるとは思いません。

 

しかし,紛争ごとの大半は,できることなら早く解決するに越したことはありません。

 

紛争というものは,それを抱える当事者にとっては大変なストレスになりますし,裁判ともなれば1年や2年といった長期間にわたし,非常に大きな負担になります。

 

そもそも,それだけのエネルギーをかけて争いを続けるということ自体,生産的な生き方ではありません。

 

紛争ごとはできるだけ早くケリをつけて,もっと未来に向かって生産的なことにエネルギーを使った方が遥かに有意義な人生を送ることができると思います。

 

こうした視点を持たず,ダラダラ紛争を続けようとするスタンスの弁護士も時々いますが,私は反対です。

 

紛争ごとはできるだけ早く解決し,依頼者の方にはもっと前向きなことにエネルギーを使っていただきたいというのが私のスタンスです。

 

そして,この年末こそは紛争を解決する絶好のタイミングと言えます。

 

ぜひ,争い事は年内にカタをつけて,清々しい前向きな新年を迎えようではありませんか。

 

 

 

 

  
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