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結婚式場のキャンセル料は慌てて払うな! ~コロナによる結婚式場のキャンセル料問題

働くお母さまの為の離婚相談

結婚式場を予約していたものの、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、式場をキャンセルした場合、多額のキャンセル料の支払いを請求されるというケースが増えています。

この場合、単純に自己都合によるキャンセルとはいえないので、慌てて支払いに応じない方がよいでしょう。

1.コロナで結婚式場をキャンセルしたら、多額のキャンセル料の請求書が届いた!?

新型コロナウイルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言により、様々なイベントや旅行などのキャンセルが相次いでいます。

特に、結婚式を予定していたものの、今のご時世で大勢が集まる結婚式や披露宴を予定通り開催することは難しい、ということで、結婚式を泣く泣くキャンセルされるというケースもあるかと思います。

今、こうした結婚式場のキャンセル料の支払いを巡る法律相談が増えていて、結婚式の場合はそうしたキャンセル料の金額も大きく、深刻な問題となっています。

多くの結婚式場会社の約款を見ると、客側の自己都合による式場や披露宴のキャンセルの場合、キャンセルする時期にもよりますが、数十万円から100万円以上のキャンセル料を支払わなければならないと規定しているようです。

結婚式場側は、こうした約款を根拠に、コロナでキャンセルした場合に多額のキャンセル料の支払いを請求するというケースが増えています。

人生の晴の舞台、楽しみにしていた結婚式を、コロナ騒動で泣く泣くキャンセルせざるを得なかったということ自体、とてもお気の毒です。

それに加えて、多額のキャンセル料の支払いを求められては、本当に辛くて不安なお気持ちでしょうね。

しかし、ご安心下さい。

以下で述べるとおり、こうしたキャンセル料は、原則として支払義務がないと考えられます。

 

2.キャンセル料の請求に対しては、こう言って対抗せよ!

さて、問題は、今回のようなコロナによる結婚式場のキャンセルが、お客さん側の「自己都合」によるキャンセル(解約)に当たるのかという点です。

ご承知のとおり、新型コロナウイルスの感染による被害がわが国を含めて世界的に急拡大し、同ウイルスの感染拡大防止の観点から、4月7日に政府により、新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条1項に基づき、緊急事態宣言が発令され、5月4日にまたそれが延長されています。

そして、緊急事態宣言が発令されれば、都道府県知事が外出自粛要請や、学校、社会福祉施設、興行場等の施設の使用制限停止要請や指示を出すことができるとされています(同法45条)。

そして、実質的に見ても、結婚式や披露宴は、多数の人が場合によっては県境をまたいで集合し、至近距離で長時間会食や会話等を行うものであり、マスコミ報道等によっても、そうした人が密集した空間(いわゆる3密)において、新型コロナウイルスの感染爆発(クラスター)が起こる現実的な危険性が懸念されています。

結婚式場等のキャンセルは、こうした状況の下で行われたものであり、これは明らかに客側の「自己都合」によるものとは評価できません。

そして、民法536条1項は、今回のような客側、式場側の当事者双方の責めに帰することができない事由によって債務を履行すること(結婚式場の利用)ができなくなったときは、債務者(=お客)は、反対給付の履行(式場代金の支払い)を拒むことができると規定しており、今回のケースはこれに該当するものと考えられます。

 

3.慌てて支払う前に、弁護士にご相談下さい

このように、コロナによる結婚式場のキャンセルの場合、原則として式場側が請求してくるキャンセル料の支払義務がないと判断されるケースが多いのではないかと思われます。

しかし、仮に支払義務のないキャンセル料であっても、一度支払ってしまえば、それを取り返すのは簡単ではありません。

式場側が任意に支払ったキャンセル料を返還しない場合は、裁判を起こさざるを得なくなってしまいます。

したがって、多額のキャンセル料の請求書に驚き、慌てて支払ってしまうようなことのないように注意して下さい。

通常、キャンセル料の請求書には、「●月●日まで」といった支払期限が記載されていますが、仮にその支払期限を過ぎてしまっても、不利益を受けることはほとんど考えられません。

どうしたら良いか分からない、自分で式場側と交渉するのは難しい、という方は、支払ってしまう前にどうぞ弁護士にご相談下さい。

 

【編集後記】

今日は久しぶりに事務所に出勤です。

といっても電車通勤ではなく、子どものために購入した電動自転車に乗って事務所まで来ています。

電動アシストは坂道もとても快適に走れます。

今日は連休中にたまった仕事を片付けながら、動画の撮影なども行う予定です。

  
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